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唐下 仁志 | 講師紹介
「省エネと環境の両立のため、
日々の気付きを大切に。」
従来のやり方にとらわれず、
施設と機械の理解に努めて日々改善を。
唐下 仁志
指導担当：エネルギー管理
PROFILE
1981年入社。ホテル・広域管理センター・オフィスビル等の現場施設管理を約30年経験した後、本部省エネルギー関連部門へ。2015年からはエネルギー管理についての指導を行っている。建築物環境衛生管理技術者、エネルギー管理士、第3種電気主任技術者、CASBEE不動産評価員の資格を保有。
研修では、どのような指導を行われていますか？
エネルギー管理の考え方をまず指導しています。省エネと施設内の環境をバランスよく両立させるのは、非常に難しいことです。利用者の方からのご要望に応じて施設の快適性を高めることは、省エネと相反する部分もあるからです。ここは、オーナー様も非常に悩まれるポイントでしょう。プロフェッショナルである私たちには、そこのバランス調整が求められることになります。日常業務では、中央監視室や防災センターなどで施設内の機械を管理しているため、各エリアの特性を理解していなければ機械任せの運転になりかねません。いつ・どこで・どの機械が・どのくらい稼働し、エネルギーを消費しているかしっかりと把握し、「モーターの回転数を調整する」「空気を送るダンパを調整する」といった機械にはできないきめ細かい調整を行う必要があります。「今まで通りだからこれでOK」ではなく、日々の積み重ねと気付きを大切にしながら改善していける人材になってほしいと考えています。
この仕事では、どういったことが大切でしょうか？
LCC（ライフサイクルコスト）の約3割を占めるといわれる、電気・ガス・水道等の施設のエネルギー使用量の増加は、そのまま光熱水費の上昇につながり、企業の経営に影響を与えることになります。大規模な施設になると、電気料金が1円上がるだけで、年間の支払いが数千万円～数億円の大台に乗ることもあるほどですから。だからこそ、設備スタッフは、季節・時間・室内環境・機械の特性などを把握し、運転コストを理解したうえで定期的に設備を調整し、エネルギー削減に努めていく必要があります。最近は、BEMS（エネルギーマネジメントシステム）も普及し、エネルギー消費量の「見える化」が進んでいますが、それだけでは省エネにはつながりません。そこで計測されたデータを確認・検証し、対策を講じることではじめてエネルギー削減を実現することができるのです。
経験ばかりに頼らず、
最新情報にレーダーを張っておくことが大切。
指導の際に、心がけていることはありますか？
ビル管理業界では経験が重要ですが、そればかりに頼っていては新しいアイデアは生まれません。お客様自身もビル管理を検討するなかで新しい情報を入手されていますので、プロフェッショナルとして一歩先を行く情報を掴み、お客様の立場に立って考え、絶えずサービスに反映していくことが求められます。大切なのは、お預かりしている施設を理解し、お客様のニーズを把握することで、自身がなすべき仕事を考えること。そのためにも、「レーダーを張る」「疑問を持つ」「考える」「学ぶ」ということを習慣づけてもらえるよう働きかけています。
これまでの指導のなかで印象に残っていることはありますか？
星光ビル管理では、設備スタッフの経歴・能力に応じて「初級」「中級」「上級」を認定する社内制度があるのですが、それに付随する研修のなかで学んだことを、自らの職場にも当てはめて考えてもらいたいと願っています。受講者の方から「お客様にこんなご提案をしたい」と相談を受けてアドバイスすることもありますが、それを採用いただいてエネルギーを削減できたと聞いたときには、とてもうれしく感じますね。
星光ビル管理のスタッフは、どんな人が多いでしょうか？
やはり真面目だと感じます。コツコツと業務を遂行していくという職員が多いように思います。
専門スタッフ・現場スタッフ一丸となって
オーナー様のサポートを。
今後の目標や展望を教えてください。
エネルギー管理に向けた専門スタッフの強化はもちろん、現場スタッフへの教育にも注力し、お客様の疑問に対してスピーディに回答できるサービススタッフを充実させることができればと考えています。専門スタッフによる訪問対応とはまた別に、軽微なお悩みを現場スタッフが素早く解決できるようになれば、お客様の満足度も高まっていくのではないかと思います。
お客様に向けて、メッセージをお願いします。
現代社会における省エネ傾向は、今後も加速していくことでしょう。オーナー様もさまざまな制約を受けることになるかと思いますが、私たち星光ビル管理がプロフェッショナルとしてしっかりとサポートしていければと考えています。「星光ビル管理に頼んで良かったな」と想っていただくことを目指し、運用改善から設備更新まで、さまざまなアプローチからお客様のご要望にお応えできるよう努めていきます。
