SAYCO 星光ビル管理株式会社

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清掃大会優勝者インタビュー

日本一になった清掃スタイル

全国ビルクリーニング技能競技会最優秀賞受賞者に聞く

2年に一度、全国のビルクリーニング技能士5万人を代表して、全国から選出された競技者がその技術を競い合う『全国ビルクリーニング技能競技会』。その第13回を数えた2013年、星光ビル管理で清掃業務に邁進してきた上枝基弘上級主任(当時)が、最優秀賞である「厚生労働大臣賞」を受賞しました。なぜ、日本一になれたのか。その理由とこれまでの軌跡を、本人の言葉を通してご紹介します。

PROFILE

上枝 基弘

清掃業務部 所属

2005年入社。各種ビルやテーマパークでの清掃業務を経て、上級主任に。2010年、社内大会である『全国ビルクリーニング技能コンクール』2位入賞。2013年『全国ビルクリーニング技能競技会』厚生労働大臣賞受賞。現在は、本社清掃業務部にて集合研修講師、資機材管理等を担う。

自分の姿もサービスの一部。立ち居振る舞いは柔らかく、しなやかに。

「掃除」と「清掃業務」
は、全くの別物でした。

星光ビル管理に入社して初めて「清掃業務」に携わりましたが、一般的な「掃除」とは全く質が異なることに驚きました。家庭や一般企業・店舗などでは、「掃除はスキマ時間にやるもの」というイメージがありますが、この仕事では当然「清掃」が主業務となるので、定刻までに指定されたエリアを清掃しなければなりません。品質を落とさず、効率的に清掃していくことが求められるんです。また「どの汚れにどの洗剤を使用すべきか」といった、清掃に関する知識も重要でした。たとえば床を清掃する際、不適切な洗剤で傷めてしまえば、やがてそこに汚れが染み込んでさらに取りづらくなってしまいます。汚れを取るだけでなく、「定められた時間内に終えること」「材質を傷めないこと」「安全面に配慮すること」などは、それまでの「掃除」とは全く異なるポイントでした。

入社後は、さまざまなビルを巡って清掃業務に没頭していました。一時は、テーマパーク内のアトラクションを清掃していたことも。専門知識を活かして清掃していく中では、お客様から「こんなにもキレイになるんですか?」というお言葉をいただくこともあり、次第にそのやりがいを強く感じるようになっていきました。日々の業務の中で清掃技術・知識が向上していくにつれて、役職も副主任・主任とステップアップ。主任になって2年ほど経った頃に、社内大会の『全国ビルクリーニング技能コンクール』で2位に入賞しました。競技としても清掃技術を高めたいと思うようになったのは、それからかもしれません。

約200名のお客様に見られながら清掃を行う社内大会の状況は特殊ですが、実務でも利用者の方はしっかり見られています。「そんなところまで清掃するんですね」と声をかけられることもありましたし、4年間清掃し続けたビルでは、いつの間にか皆さん私の顔を覚えておられましたから。施設によっては「利用者の方々が出社される前に清掃を済ませてほしい」というご要望をいただくこともありますが、それが重なってしまうと早朝に回りきれないケースも考えられます。常に利用者の方々の目を意識し、不便を感じられないよう務めることで、「私が清掃している状況を日常の風景にする」というのは、ずっと心がけていたことかもしれませんね。

入社7年後の2013年、指導部から『全国ビルクリーニング技能競技会(以下、競技会)』に出場しないかという打診がありました。実は、私が2位に入賞した先述の社内大会で優勝した先輩が、4年前の競技会で6位に入賞されていたんです。この大会で入賞すること自体、大変なことです。自分は果たしてどこまでできるのか、力を試してみたいという想いから、出場を決心しました。女性スタッフが多いからこそ、女性にも可能な動きで。58名の競技者が集う近畿地区予選会を経て、無事近畿代表者3名のひとりに選出。その後、各地区のブロック予選を勝ち抜いた18名の競技者で競われる本大会に向けて、ほぼ毎日練習に取り組んでいきました。

練習場所には、管理させていただいているビルの地下倉庫をお借りすることができました。もともと用具置き場としてお借りしている倉庫ですので、業務終了後に用具を整理して競技コートのスペースを確保し、さまざまな方にアドバイスをいただきながら練習を重ねました。また、ビデオに録画して自分でも姿勢などをチェックしました。「備品や壁に掃除道具を当てないようにする」「決められた順番で清掃する」といった基本的なポイントはすぐに身体が覚えてくれるのですが、それはきっとどの競技者も同じ。そこから先は、「自分の清掃スタイルをどう見せるか」ということを検討していきました。

検討していたのは、力強くスピーディに清掃を行っていく「男性的なスタイル」と、柔らかくしなやかに清掃する「女性的なスタイル」。私が選んだのは後者でした。もともとの性格もあるかもしれませんが、日頃からお客様の前での清掃では「自分が清掃する姿もサービスの一部」と考えていたので、立ち居振る舞いが美しい女性的な動きを意識することにしたんです。私がかつて教わった方も、現在指導している方も女性。女性スタッフが多い清掃業務では、女性にも可能な動きを意識すべきだと思いました。男性的にスピード感や躍動感を演出するのではなく、静かに、流れるように。しゃがむときも上体の姿勢をあまり動かさずスッと下ろしていく。たとえるなら、ホテルマンがお客様の落とし物を拾うようなイメージかもしれませんね。

そして、日本一に。次は、研修講師で現場を支援。

当日の会場はさいたまスーパーアリーナ。観客の方も大勢いらっしゃいましたが、納得いくまで練習できていたのでさほど緊張しませんでした。競技中に考えていたのは、「ただただ目の前をキレイにする」ということだけ。一点だけ納得いかないところもありましたが、95%以上は正確にできたので「入賞できるのでは」という手応えがありました。でも、まさか最優秀賞に選ばれるとは思わなかったです。下位の賞から順に呼ばれるのですが、4位・3位とつづき、2位で優勝候補筆頭の方が呼ばれて、ようやく「本当に1位なんだ」と確信しました。最高の結果を得ることができましたが、指導部の担当部長が出場選手に私の名前を挙げてくださったこと、先輩が先んじて入賞してくださっていたこと、体力・経験ともにベストなタイミングだったことなど、さまざまな要素が重なった運によるところも大きいと思います。

現在は清掃業務部で、集合研修の講師や資機材の管理等を行っています。星光ビル管理として最上級の品質・マナー・安全を追求していくために、研修などを通して会社の考え方をしっかりと伝えていけるよう努めています。特にマナーやご挨拶は、近年お客様からも評価いただくポイントのひとつですが、清潔で心地よい空間を保ち、いちサービスマンとして接することは、利用者の方の一日の気持ちを左右するような側面もあるのかもしれません。私はすでに現場を離れましたが、後輩にも優れた人材が多数在籍しています。これからも研修を通して、現場をサポートしていければと思います。

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