私たちビル管理会社は、施設に重大な影響を及ぼす地震・火災・停電・水害など様々な緊急事態が発生したとき、迅速かつ的確に対処し被害を最小限にとどめるスキルが求められます。
第42回 星光技能コンクール(設備部門)には、全国の予選会を勝ち抜いた2チーム(8名)が出場し、緊迫感のある演技を披露しました。
緊急時の臨機応変な対応力は、「知識」と「技術」そして「訓練」に基づいた判断と経験を身につけることによってこそ発揮されます。
様々な事象における課題について、職場で話し合い対策を考え繰り返し訓練することで、お客様の安全と安心を守ります。
本大会を通じ、日頃培った緊急対応力を落ち着いて発揮させることが勝敗のカギとなっています。
大規模地震による津波と火災の同時発生を想定し、館内放送・エレベータの閉込者対応・負傷者の救命活動・安全な避難誘導、初期消火からの119番通報まで、人命を最優先とした初動対応を競います。
緊急時には、迅速かつ適切な手順で対応することが求められます。
対応指示や報告が明確で、対応内容に欠落がなく誤った行動ではないか、競技者の意思疎通が図られ確実に正しく実行されているかなど、安全性・正確性・俊敏性をポイントに評価します。
大会を通して身につけた「知識」と「技術」は大会のためだけに終わるものではありません。
お客様の満足のために普段の業務にどう生かすか、そのための力を鍛錬するのが今大会の目的です。
出場選手に選抜されたことへの責任を感じていましたが、やるからには優勝したいという気持ちが強く各営業拠点の代表として出場しているので、予選会の時から優勝を目指して励んでいました。「お客様の財産と命を守る」という責任感を最優先に、普段から行っている訓練や準備がいざという時にどれだけの効果を発揮するのか、災害時の状況を再現し、会場の緊張感の中でどれだけ冷静に対応できるかを試したいと言う気持ちで臨みました。
実際に地震や火災などの自然災害が起こった際に本選で披露したような対応ができるかと言われれば、同じような対応は困難かもしれません。ですが、今回の技能コンクールでの経験を現場で共有し、災害への備えや初動対応の重要性をチーム全体で意識を高めていきたいと思います。「安全」「安心」「快適」を持続的に提供できる環境づくりを進め、災害時でも冷静かつ迅速に対応できる体制を整えていくことが私たちの目標です。
大舞台に緊張しながらも、チーム一丸となって全力で挑戦しました。競技会の緊張感は日常の業務とは異なり、最初は連携が乱れる場面もありましたが、訓練で改善し、結果につなげることができました。将来的に直面する可能性がある災害がテーマであったため、今回の経験が実際の緊急対応能力向上にもつながったと感じます。
競技会を通じて日々の訓練の質や職場全体の意識向上の重要性を再認識しました。今後は競技会での経験を活かし、緊急時のみならず、日々の業務でも率先して安全第一の規範となるよう行動し、安全・安心・快適を提供していけるよう心がけます。